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EC関連の調査報告について【総務省統計局】

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家計消費状況調査 調査開始から3か月間の結果

インターネットを通じた商品やECが急速に普及し、その額は毎年増加している。それと同時にECを利用した世帯の割合も大幅に上昇(注1)しているという。

総務省統計局では、ECの実態を正確かつ詳細に把握するため、家計調査を補完する「家計消費状況調査」において、2015年1月からECの内訳についての調査を開始(注2)した。

(注1)家計消費状況調査の結果でみると、二人以上の世帯においてECをした世帯の割合は、2002年はわずか5.3%だったが、2014年は25.1%と約5倍になっており、直近では4世帯に1世帯が利用している。
(注2)家計消費状況調査では調査開始以降2014年12月までは、ECの1世帯当たり平均の総額のみを調査してきた。なお、ECについては2015年1月に調査内容及び調査票を変更した。これにより、それまでは調査世帯の回答者の意識に入りにくかったものも含めインターネットによる購入について広く把握できるようになったため、ECの1世帯当たり平均の総額については2014年12月以前の結果と時系列で比較する際は注意が必要だ。

 

インターネットを利用した支出総額

表1 世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間のインターネットを利用した支出(二人以上の世帯)

図1 世帯主の年齢階級別インターネットを通じて注文をした世帯当たり
1か月間のインターネットを利用した支出総額(二人以上の世帯)

最初に二人以上の世帯において、世帯主の年齢階級別に1か月間のEC額を見ると、40歳未満(12,288円)、40歳代(11,662円)、50歳代(12,729円)は12,000円前後となっている。
一方、高齢層は60歳代が7,565円、70歳以上が4,114円と60歳未満の世帯に比べて少なくなっている。(表1)
この違いの主たる要因は、ECを利用した世帯の割合の違いによるもので、同割合は40歳未満が46.2%と最も高く、年齢階級が高くなるに従って低下している。
70歳以上でみるとその割合は11.4%と全体の1割程度にすぎないが、ECを利用した世帯に限定した1か月間のEC額では、70歳以上が35,695円と最も多くなっている。(表1、図1)

インターネットを利用した支出の主な内訳

表2 世帯主の年齢階級別インターネットを利用した支出の内訳構成比(二人以上の世帯)

最初に二人以上の世帯において、世帯主の年齢階級別に1か月間のEC額を見ると、40歳未満(12,288円)、40歳代(11,662円)、50歳代(12,729円)は12,000円前後となっている。
一方、高齢層は60歳代が7,565円、70歳以上が4,114円と60歳未満の世帯に比べて少なくなっている。(表1)
この違いの主たる要因は、ECを利用した世帯の割合の違いによるもので、同割合は40歳未満が46.2%と最も高く、年齢階級が高くなるに従って低下している。
70歳以上でみるとその割合は11.4%と全体の1割程度にすぎないが、ECを利用した世帯に限定した1か月間のEC額では、70歳以上が35,695円と最も多くなっている。(表1、図1)

(1)リタイア前後の60歳代で高い「旅行関係費」の割合


図2-1世帯主の年齢階級別インターネットを利用した支出総額に占める「旅行関係費」の割合(二人以上の世帯)

ECに占める旅行関係費の構成比(二人以上の世帯全体の平均は20.0%)を見ると、60歳代が26.4%と最も高く、次いで50歳代が19.4%、70歳以上が19.0%と、世帯主が職場から一度リタイアする前後で旅行関係費の割合が高くなり、それがECにも表れていることが分かる。(図2-1)
なお、インターネット上での決済か否かで分けてみると、旅行関係費におけるインターネット上での決済割合(二人以上の世帯全体の平均は 66.5%[=13.3/20.0])は、50歳代が71.4%と最も高くなっています。

(2)40歳未満の若年層で高い「衣類・履物」の割合


図2-2 世帯主の年齢階級別インターネットを利用した支出総額に占める「衣料・履物」の割合(二人以上の世帯)

衣類・履物(二人以上の世帯全体の平均は11.3%)では、40歳未満が15.2%と最も高く、次いで40歳代が14.5%となっている。
一方、高齢層の60歳代と70歳以上は共に8.7%で、若年層の半分程度だ。
さらに衣類・履物の内訳(3項目)を見てみると、「履物・その他の衣類」において若年層と高齢層の差が大きく、40歳未満が6.5%であるのに対して、60歳代と70歳代は共に1.9%となっている。(図2-2)
これは、「履物・その他の衣類」には子供用の衣類なども含まれていますので、若年層ではこれらを中心にインターネットで購入している割合が高いのではないかと思われる。

(3)70歳以上の高齢層で高い「医薬品・健康食品」の割合


図2-3世帯主の年齢階級別インターネットを利用した支出総額に占める「医薬品・健康食品」の割合(二人以上の世帯)

医薬品・健康食品(二人以上の世帯全体の平均は4.6%)では、高齢層と若年層の差が大きく、70歳以上が7.4%と最も高くなっており、次いで60歳代が5.1%、50歳代が4.9%となっている。
一方、40歳未満は2.6%と70歳以上の3分の1程度の割合だ。
次に医薬品と健康食品に分けて見てみると、各年齢階級とも健康食品の割合の方が高くなっている。
また、年齢間の差は医薬品に比べて健康食品の方が大きく、高齢層の健康志向の強さが伺われる。(図2-3)

まとめ


以上のように、ECの内訳を世帯主の年齢階級別に比較してみると、項目ごとに特徴が見られる。
最近はスーパーマーケットなどでも食品や日用品を中心にインターネット販売に力を入れ始めている。
これに伴い、店頭へ出向いたり、重量のある商品を持ち帰ったりするのが難しい「乳幼児のいる世帯」や「高齢者のいる世帯」などでもECが増えていくとみられる。
今後も購入内訳も含めたその動向が注目される。

今回の調査内容は、調査を開始した2015年1月から3月までの3か月分の結果に基づくもの。

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